インターネット上でのインフルエンサーが活躍する舞台として、古くからお馴染みのものといえばブログです。
他のSNSが隆盛のなかで、ブログサービスは現在どのように使われているのでしょうか?
1) 今、人気のブログサービスは?
ブログサービスといえばFC2やAmeba、ライブドアブログなどが想起されます。
ニールセンの2015年のデータによると…
- PC:FC2 利用者 1,986万人。
- スマートフォン:Ameba 利用者 2,448万人。
利用者数上位10以内に名前が上がっているのがこの2つです。
FC2、Amebaは今も変わらず有力なブログメディアと考えて良いでしょう。
2) 人気ブログAmebaのユーザー像
Amebaは利用者のデータを公開しています。
Amebaといえば多数の有名人ブログが思い起こされます。広告媒体としても国内有数のメディアの一つといえるでしょう。
PC
ログインユーザー
- 男性:34%
- 女性:65%
訪問者全体
- 男性:59%
- 女性:41%
ログインユーザーはブログを書くなどして積極的にAmebaアカウントを利用しているユーザーだと考えられます。
圧倒的に女性です。
Amebaは主に女性に使われていて、ブログも女性によるコンテンツの割合が多いと考えられそうです。
訪問者全体だと男性が女性を上回ります。
ただし、訪問者のデータはインターネットのユーザー分布に大きく影響されると考えられます。
一般に男性PCユーザーの比率が多いことが起因している可能性があります。
スマートフォン
ログインユーザー
- 男性:27%
- 女性:73%
訪問者全体
- 男性:40%
- 女性:60%
スマートフォンになると女性中心の傾向はさらに顕著です。
ログインユーザー、訪問者全体ともに女性ユーザーがメインです。
スマートフォンのAmebaは、女性が発信する情報を女性が受信しているメディアといえるでしょう。
3) 人気ブログAmebaの女性ユーザーの内訳
Amebaのユーザー数はスマートフォンの方が多いようなので、スマートフォンのユーザー分布について詳しくみてみましょう。
Amebaをスマートフォンで利用する女性ユーザーの分布
-
ログインユーザー
- 10代 11%
- 20代 30%
- 30代 33%
- 40代 20%
- 50代 6%
-
訪問者全体
- 10代 7%
- 20代 32%
- 30代 35%
- 40代 18%
- 50代 8%
ログインユーザー、訪問者全体ともに30代が中心です。
2000年代初期のブログブームを支えた当時10-20代のユーザーがそのまま使い続けているのでは、と推測します。
一方で、次のボリュームゾーンは20代なので、Amebaが若いユーザーも継続的に獲得してきたことが伺えます。
Amebaと言えば芸能人ブログが有名ですが、
一般のブロガーの人気ランキングを見てみましょう。
参加者の多いジャンルを確認すると、ノンジャンル(日々の出来事、など)を除けば、最も多いのは「子育て」のジャンルです。
先のユーザー分布と照らすと、30代女性ユーザーが自らの子育てを題材とし、スマートフォンからブログを更新しているといった姿が浮かびます。
まとめ
かつてインフルエンサーの主戦場であり、一世を風靡したブログメディア。
Amebaの傾向を見てみると、今ではよりユーザーセグメントを女性に特化する形で、人々に愛用されている様が見て取れます。
一時の流行は去ったとはいえ、ブログはAmebaに限っても2,500万人規模のユーザーがいるメディアです。
特に「ママブロガー」が活躍しています。
ブログは、今後ともマーケティングの一つの対象として、常に頭に置いておくべきメディアといえるでしょう。