フォロワーの売買?不正なインフルエンサーとは?

インフルエンサーの不正とは?

近年SNSの利用率の増加に伴い、盛り上がりを見せているインフルエンサーマーケティング。
多くの企業がインフルエンサーを用いた広報活動を行っています。
しかし、現在インフルエンサーマーケティングを行う上で問題視されているのが不正なインフルエンサーの存在です。
インフルエンサーの不正とは何を指すのでしょうか。
今回は不正なインフルエンサーについてその存在と対処法についてご紹介します。

フォロワーを買うインフルエンサー

インフルエンサーマーケティングの業界では一般的にインフルエンサーのフォロワー数が、そのインフルエンサーの影響力を示す数値として見られています。
フォロワー数が多くなるにつれてそのインフルエンサーが多くの人に支持されていると見なされ、ギャラや希少価値が増します。
多くの企業がフォロワー数の多いインフルエンサーを起用したいと考えており、インフルエンサーはフォロワーを増やすために多くの工夫を行っています。
しかし、フォロワーを増やすことは容易なことではなく長い時間がかかるものです。
そこで一気にフォロワーを増やすためにフォロワーを買うインフルエンサーが存在します。
フォロワーを売買する業者はインフルエンサーマーケティングの盛り上がりにつれて増加しており、多くの業者が現在では存在しています。
驚くべきことにYahooオークションでもフォロワーが売買されている事態となっています。
インフルエンサーを起用する企業はフォロワーを買っている不正なインフルエンサーを見抜く必要が出てきています。
Yahooオークションで売買されているフォロワー

不正インフルエンサーを起用してしまうリスク

影響力がない

不正なインフルエンサーは実際にフォロワーに支持されていないため、影響力がありません。
お金を払ってインフルエンサーに拡散を頼んでいるつもりでも、偽のフォロワーが多いインフルエンサーだと実際に情報を多くの人に届けたりすることができません。
偽のフォロワーにいくら情報を発信したところでなんの効果もありません。

規約違反である

そもそもTwitterなどのSNSではフォロワーを買って不正に増やす行為は利用規則で禁止されています。
そのようなSNS上の規約を守っていないインフルエンサーを広報に起用していることが発覚した場合、起用した企業のイメージダウンにつながります。
企業のイメージダウンを避けるためにも不正インフルエンサーを見抜き、起用しないという正しい選択をする必要があります。

不正なインフルエンサーを見抜くためには

不正なインフルエンサーが多く存在していることがわかっていてもそれを見抜くことは非常に難しいと言えます。
インフルエンサーのフォロワー数は数万人以上存在することが多く、そのフォロワーの全てのアカウントをチェックすることは非常に大変な作業になります。
不正なインフルエンサーを見抜くためにまずチェックするべきはそのインフルエンサーの投稿に対するエンゲージメント率です。
エンゲージメント率とはSNSにおいて、ユーザーが投稿に対して反応を示した割合を示す値です。
多くのフォロワーを抱えるインフルエンサーはたくさんの人に支持されているため、彼らの投稿にはコメントなどの反応がフォロワーから多く寄せられます。
しかし、基本的に偽のフォロワーは投稿などに対してのリアクションは行わないためエンゲージメント率が極端に少ない数値となります。
また、フォロワーの売買をおこなう業者は外国のものが多く安価となっています。
このことから外国のアカウントのフォロワーが不自然に多すぎるアカウントも要注意するべきと言えます。
さらに最近で不正なインフルエンサーをあぶり出すAIの開発を行い活用するという取り組みも行われています。
それほどに不正なインフルエンサーの存在は深刻な問題となっています。

まとめ

今ではフォロワーの売買が簡単に行うことのできるので多くの不正なインフルエンサーが存在していると言えます。
インフルエンサーマーケティングを行う上で不正なインフルエンサーを見抜くことはとても大切で欠かせないこととなっています。
インフルエンサーマーケティングを主に行っているサイバーエージェントの子会社であるサイバー・バズもインフルエンサーの不正取り締まりを強化することを発表しています。
今後もインフルエンサーの活躍が期待されるなか、不正なインフルエンサーへの対処がさらに重要となってくることが予想されます。