GoogleとYahoo!。かつて利用者数が日本では半々と言われていました。
現在、利用者数が多いのはどちらでしょう?
また、急成長しているYouTubeやfacebookといったメディアには一体どのくらいの利用者がいるのでしょう?
1) インターネットメディアの利用者数
2015年のニールセン発表のデータが非常に興味深いです。
- スマートフォン
- PC
Googleの利用者数 4,735万人
Yahoo!の利用者数 4,446万人
YouTubeの利用者 3,354万人
facebookの利用者 3,536万人
Yahoo!の利用者 3,892万人
Googleの利用者 2,491万人
YouTuberの利用者 1,908万人
facebookの利用者 1,602万人
スマートフォンの利用者数1位はGoogle、PCは依然Yahoo!です。
また多くのインターネットメディアで、スマートフォンの利用者数の方が数が多く、ユーザーの利用頻度の高い端末が、PCからスマートフォンへシフトしていることが改めて実感できます。
2) 突出したインターネットメディアは存在しない?
上述のデータのみからは以下の部分は読み解けません。
- スマートフォンとPCのユーザの重なり(1ユーザーがスマートフォンとPCの両方の端末からサービスを利用している)
- また各メディアの間のユーザーの重なり(1ユーザーが複数のメディアを利用している)
ただ、日本の人口が13,000万人弱ということに照らせば、
「このメディアさえ抑えておけば日本人のおおよそにリーチ出来る」という単独のインターネットメディアは現状では存在しない、ということはいえます。
単純に利用者数で比較すると、Googleが最もリーチが大きいメディアだということになります。
このため例えばインターネット広告を出稿する際に、まずはGoogleでのリーチを考える、というのは正しいと考えられます。
ただし、検索エンジンを複数使い分けるという人はそれほど多くないと考えるのが自然です。
GoogleユーザーとYahoo!ユーザーがそれぞれ別(Yahoo!ユーザーはGoogleを利用していない)だとすると、Googleのみに広告出稿した場合は、全ての検索ユーザにはリーチすることはできない(Yahoo!ユーザーにリーチできない)といえます。
3) テレビの利用動向
一方でメディアの王様であるテレビのリーチはどのくらいなのでしょうか。
総務省の統計によると、2015.1.1時点で、日本の人口・世帯数は下記です。
- 人口:12,828万人
- 世帯数:5,641万世帯
同様に総務省が発表しているデータによると
- NHKの地上波契約数:2,288万契約
5,600万世帯に対して契約数が2,300万契約なので、世帯ごとのテレビの保有率は40%程度(テレビのある世帯が全体の約40%)となります。
人口13,000万人とすると、その40%の人の自宅にテレビがあるという状況です。
こうして考えると、テレビはかなり控え目に見積もっても、5,200万人にリーチできるメディアといえます。
情報通信白書の「リアルタイム視聴時間数の統計データ」を確認してみますと、下記のように出ています。
- テレビの平均リアルタイム視聴時間
- インターネットの平均利用時間
平日: 168.3分
日曜: 225.4分
平日: 77.9分
日曜: 86.1分
平成26年版 情報通信白書
全体の平均で見た場合、メディアに触れている時間としてはテレビは意外と多いことがわかります。
「テレビとの接触時間が減っている」、「テレビを見ない層が増えている」、とよく耳にします。
そういう傾向はあるとしても、インターネットと比較すると相対的に、まだまだテレビの視聴者数は多く、視聴時間も長いといえます。
メディアとしてのテレビの存在感はいまだ圧倒的なものです。
まとめ
あらゆるメディアの中で、テレビの存在は頭一つ抜けています。
インターネットメディアは群雄割拠の状態で、絶対的な存在は現在のところありません。
一方で、先のニールセンのデータの、LINEやYouTubeのアプリ利用者数が昨年比で20%以上増加していることは見逃せません。
勢力図が短期間で塗り変わる、インターネットメディアの世界。2016年のランキングも注目です。