【2020年最新版】YouTube広告の規約・ポリシーを徹底解説

YouTubeにはGoogle社により規程された様々な広告ポリシーがあり、時代の変化と共に、改訂を続けています。
その中でも特に、出会い系サイトや金融サービス、アルコールは特に複雑な規程で定められています。
そこで今回は、これらに定められた具体的な制限や気をつけるべき広告表現などを解説します!

※2020年11月時点での規約による内容となります。
※国により法律等も異なる為、ここに記載されていることが全てではありません。

出会い系サイト

出会い系サイトとはマッチングアプリなどが該当するサービスです。
これらのサービスはかつてYouTubeにおいて、厳しい規制が敷かれていた印象を持つ方も多いのではないでしょうか?
しかし規約の改定が繰り返している中で昨今、有名YouTuberによるマッチングアプリのタイアップ動画が見られるようになりました。
そこで、出会い系サイトにどのような広告規約が敷かれているのか、分かりやすく解説したいと思います!

出会い系サイトの広告は認められているの?

まず結論からお伝えすると出会い系サイトは現在、YouTubeでの広告を認められています。
しかし一部条件があり、それらを満たせていない商品や広告は禁止されています。
そこでまず具体的な気をつけるべき広告表現をご紹介します。

性行為を目的とした表現。 
  Ex) × 「一夜を共にする相手が見つかるかも!」
未成年や既婚者の利用を暗示。
  Ex) × 「誰だって利用できる!」
子供や子供に人気のキャラクターの描写。
国際結婚の補助。
  Ex) × 「外国人と結婚のチャンスがあるかも!」

上記はあくまで一例ですが、つい見落としがちな表現です。
実際にマッチングアプリのタイアップ動画では「好きなことから恋の相手が見つかる」「恋のきっかけを作ってくれる」などの表現でサービスを説明し、未成年の利用や危険リスクに対してどのような対策を行っているかも一緒に発信をしています。

さらに上記の広告表現に関わらず、「国際結婚専用アプリ」「既婚者専用マッチングサイト」「援助交際サービス」などの出会い系サービスは広告を禁止されています。

出会い系以外のアダルトコンテンツ

また、出会い系サイトは大きく「アダルトコンテンツ」に分類されます。
アダルトコンテンとは出会い系サイトの他、ストリップ クラブ、大人のおもちゃ、ポルノ雑誌、性行為を促進する商品などが含まれます。
これらの商材の中でも下記の条件に1つでも当てはまる場合は広告を掲載できない為ご注意ください。

性的興奮・性行為の増進を目的としたコンテンツ
外国人との結婚を補助するコンテンツ
性的な部位の露出・暗示させるコンテンツ
未成年をターゲット設定したコンテンツ
報酬を見返りとした性行為を助長するコンテンツ
不貞行為金銭目的のデートを助長するコンテンツ

金融サービス

金融サービスとは、金銭と仮想通貨の管理や投資に関連するものを指します。
これらのサービスもYouTubeでの広告掲載を禁止されているわけではありません。しかし一部広告掲載できない商品や、広告時に守らなくてはならないルールが存在します。

広告掲載を禁止されている商品

主な広告掲載を禁止されている商品は以下の通りです。
詐欺的な商法の商品や金銭的な損失リスクの高いものが禁止されています。

バイナリーオプション*とそれに類似する金融商品。
前払いで手数料を請求する住宅ローンや差し押さえに関するサイト・アプリ。
□ 特定の仮想通貨の売買や取引の宣伝。
□ 商材の運営元の正確な住所や連絡先が開示されていない商品。

*バイナリーオプション:オプション取引を元にした金融商品の一種で、金銭的な損失リスクが大きい。

広告掲載時のルール・必須事項

【金融商品・サービスにおける必須事項】

上記に該当しない商品・サービスであっても、広告掲載時のルールはいくつか存在します。下記を1つでも守れていない金融商品・サービスの広告掲載できません。

関連費用の開示。
□ 第三者との提携関係などを明示・暗示している際に(Ex:「政府認定」)、その第三者による認定情報などのリンクを掲載。

【個人ローンにおける必須事項】

以下を1つでも守れていない個人ローンの広告は禁止されています。
個人ローンの広告では、商品の品質や特徴に加えて、手数料やリスク、メリットなど、消費者が適切な金銭的判断を行える情報を提供しているかが重要なポイントと言えるでしょう。

□ 返済の為の最短期間と最長期間を明示。
□ 1年分の利子や手数料、最大年率を明示。
□ 該当する費用を含む、ローンの総費用の代表例を明示。

アルコール

最後に、アルコールに関する広告規制についてです。アルコールとは、酒類商品を主に指します。

過去、不適切なアルコールの飲み方をしていたYouTubeチャンネルのアカウントが停止されるというような出来事がありました。
それによりYouTuber界隈では一時、「アルコールに関する広告が禁止されているのでは」というような憶測が飛び交いました。

しかし現状日本ではYouTubeにおいて、アルコール飲料の販売は禁止されていません。
ですが、気をつけるべき広告表現があるので紹介します。
下記を1つでも満たせていないものは広告掲載できず、された場合はアカウント停止などの処分がある為、クリエイター・広告主共に気を付けたいポイントです。

□ 飲酒により社会的・性的・職業的・知的地位が向上するような表現。
    Ex) × 「お酒を飲めた方が上司に気に入られる!」
□ 飲酒が健康や病気治療に効果があると示唆。
    Ex) × 「少量なら健康に良い!」
過度な飲酒を好ましい行為として描写。
    Ex) × アルコールの一気飲み
□ 慎重さ・緻密さが必要な作業中に飲酒している様子を描写。


以上のようにYouTubeには細かな規程が様々に存在します。
規約は改訂を続けており、また国により法律なども異なる為、注意した運用が必要です。