エシカル消費の拡大と共に広がるインフルエンサーの活用を徹底解説

広がるエシカル消費

最近、【エシカル消費】という言葉をよく耳にします。エシカル消費とは、人や社会、地球環境に配慮した倫理的に正しい消費行動を指し、倫理的消費などとも言われます。
具体的には、オーガニック製品を購入すること、途上国などにおける児童労働などの社会問題や環境問題を引き起こすことなく生産されたモノやサービス、応援消費、などもこれに含まれます。

そして、YouTuberとのタイアップ動画やInstagrammerのPR投稿でもこういった商品はよく目にし、最近では、YouTubeのチャンネル登録者数や再生回数が伸びているチャンネルに、「エコな生活」「環境に良い製品を好む」ことを公言し、そういったライフスタイルを発信していチャンネルが多くあります。

消費者庁の今年2月の調査によると「エシカル消費につながる商品・サービスを購入したことがあり、今後も購入したい」と回答した人の割合は35.5%で、4年前に比べ7.1%上昇。「購入したことはないが、今後は購入したい」と答えた人も45.7%と12.3%増加しました。
このように、年々エシカル消費への関心を持つ層は増え、認知度も拡大しています。

また、新型コロナウイルスの影響で、健康面や環境などに配慮した製品を好む「エシカル消費」を意識する消費者が増えているのではといった理由からも注目を集めています。エシカル消費の1つである応援消費に関しては、楽天市場が発表した「2020年上半期 ヒット番付」では今年のトレンド消費としてランクインしている程です。
事実、新型コロナウイルスの影響で私たちの生活は大きく変化しました。そしていま、生活だけでなく、人々の価値観にも変化が起きています。
ワークポート社の調査によると、「新型コロナウイルスが自身の価値観に変化を与えたと感じる」と回答する人は75.4%、実に4人中3人が価値観の変化を実感しています。
働き方に対する考え方、仕事に求めること、家族との過ごし方、人との関わり方など様々な価値観に変化が起きているのではないでしょうか。

そこで今回は、エシカル消費の拡大に伴うインフルエンサーの活用を徹底解説したいと思います。

エシカル消費とインフルエンサーの相性

昨今において、デジタルであるかないかに関わらず、非常に多種多様なプロモーション手法があります。そういった中でなぜ、エシカル消費 × インフルエンサーマーケティングなのか。

まず1つに、エシカルな消費を好む世代とSNSを駆使している世代が共通していることです。YouTubeやInstagramは10代・20代に最も使用されています。そしてエシカル消費に対しても、若い世代特にZ世代と言われる世代はエシカルへの興味・関心が高いという統計が出ています。
つまり、エシカルな考え方を持つ層にアプローチするのに適していると言えます。

2つ目に、インフルエンサーを通じることで、価値観や考え方が伝わりやすい点です。
インフルエンサーは他の広告媒体と違って「人」です。フォロワーやファン、視聴者はインフルエンサーの生き方や価値観に惹かれていることが多くあります。
また、エシカル消費は「地球環境や社会に貢献したい」などと言う一種の価値観です。
そのため、インフルエンサーがエシカルな商品への興味を示すことで「このインフルエンサーが言うんだから、間違いない」「この人の考えに共感してるから、私も試してみよう」という形で消費者の心に訴えることができます。また、そのような価値観を持ったインフルエンサーを起用すれば、同じような価値観や考え方、想いを持ったファンが多くいるため、ターゲットにダイレクトに訴求することができます。

このように、エシカル消費が拡大すると同時に、インフルエンサー施策も注目すべきプロモーションの1つです。
今後もエシカル消費は広まっていくのか注目です。