若者に人気のInstagramライブ配信、インフルエンサーマーケティングでの活用は?

ユーザー数の成長が著しいInstagramですが、通常投稿やストーリー機能に加え、ライブ配信機能がついていることはご存知ですか?今回は、Instagramのライブ配信機能とはどんなものか、またインスタライブのマーケティングにおける活用について考えて行きます。

若者の間では常識のインスタライブとは?

インスタライブとは、Instagramにおけるライブ配信機能の俗称です。インスタライブでは、ユーザーがリアルタイムで最大1時間の動画を配信することができ、それに対し視聴者が、配信者、全視聴者が見ることのできるコメントを送信し、コミュニケーションをとります。また、配信された動画はライブ終了後に削除されるため二度と見ることができないという大きな特徴があります。

実際に芸能人、有名人の方もインスタライブを活用しています。例えば、”インスタ女王”として有名な渡辺直美さんは、もちろんライブ機能も使いこなしています。

このように、渡辺直美さんのリアルタイムでの配信に対して視聴者はコメントでリアクションをとるという形で、有名人とそのファンの密接なコミュニケーションが実現しています。

インフルエンサーマーケティングへの活用は?

若者に人気のインスタライブをインフルエンサーマーケティングに活用することは可能でしょうか。インスタライブの特性に着目しながら考察していきます。

「トキ消費」のトレンドに対応

「トキ消費」とは、同じ志向を持つ人々と一緒に、その時、その場でしか味わえない盛り上がりを共有することを楽しむという行動のことで、コト消費に代わる消費のトレンドとして近年着目されています(トキ消費について詳しくはこちらの記事をご覧ください)。
トキ消費の三要素として、非再現性参加性貢献性があげられますが、インスタライブは配信された動画を保存することができないという非再現性、配信を見て楽しむだけでなくコメントを発信するという参加性、自らのコメントが配信を構成する一部となるという貢献性の全ての要素を兼ね備えています。
つまり、インスタライブはトキ消費という最先端の消費トレンドにマッチしたメディアであるということです。

配信者と視聴者の距離が近い

有名人のInstagramをはじめとしたSNSの投稿は、一般には一方的な発信であることが多いです。何百何千といったファンの反響全てに返信する余裕がないのは当然のことですね。
しかし先ほどにも述べた通り、インスタライブはリアルタイムでの配信と、それに対する視聴者のコメントで成り立っており、さらに配信者は視聴者のコメントを読んで新たなリアクションをとります。

インスタライブは、従来になかった有名人とファンの密接で相互的な交流を可能にし、両者の距離をぐっと近づけました。その点から考えて、インスタライブを利用したマーケティングは、一方的な発信である一般投稿などを利用した場合とは異なり、より直接的に視聴者の欲求を刺激する新しい手法であると言えます。というのも、例えばテレビの通販番組で商品を紹介されるより、距離の近い友人にオススメされた方がその商品を買いたくなりますよね。

非再現性から生じる希少価値

インスタライブには、配信された動画を再び見ることができない、「非再現性」という特徴があります。この非再現性により、ライブ配信には希少価値が生じます。
例えば、好きなプロ野球チームの試合はスポーツニュースよりもできれば生放送で見たいですよね。これは、二度と同じ試合をリアルタイムで観戦することはできないという「非再現性」により、希少価値が生まれているからです。
これがインスタライブにも当てはまります。希少価値が高いために、いつでも視聴可能なYouTubeなどにおける投稿動画に比べ、視聴者はより集中して配信を見ると考えられます。この点もまた、インスタライブのもたらす新しい効果です。

インスタライブを利用したマーケティングの課題

ここまでで、インスタライブをマーケティングに活用しうる可能性について考えてきましたが、一方でそこには課題も存在します。それは、いつでも視聴可能なYouTubeなどでの一般投稿に比べ、どうしても視聴者数が少なくなってしまうという点です。インフルエンサーマーケティングにおいて、できるだけ多くの人にインフルエンサーの配信を見てもらうというのは最も重要な要素の一つですが、ライブ配信という特性上、インスタライブの視聴者はその時間に自宅などの場所でゆっくりとくつろいでいる人に限られてしまいます。
その中でできるだけ視聴者数を伸ばすためには、配信の日時選びと前もっての告知が重要になってきます。フォロワーの多くが授業中、仕事中であろう平日の昼間にいきなり配信を行っても、視聴者数は伸びないでしょう。適切な日時設定をし、インフルエンサーがtwitter等で事前に大々的な告知を行うことが必要です。

ライブコマースとは?

実は、もうすでにライブ配信を使った通販が盛んになっています。それが、「ライブコマース」
と呼ばれるものです。ライブコマースとは、ショップの販売員またはインフルエンサーがライブ動画を配信し、視聴者はリアルタイムに質問やコメントをしながら商品を購入できるという新しいEコマースです。ライブコマース先進国である中国では、「淘宝直播(タオバオ)」や「蘑菇街(モグジェ)」をはじめとした多くのECサイトが人気であり、ライブコマースによって億単位で稼ぐインフルエンサーも現れています。日本ではまだライブコマースはメジャーとは言えませんが、近年になって、フリマアプリ「メルカリ」のライブ配信機能である「メルカリチャンネル」や、ECプラットフォーム「BASE」のライブ配信機能である「BASEライブ」、またライブコマース専用のECサイトである「Live Shop!」といったサービスが続々と誕生しています。

まとめ

以上のことから、トキ消費のトレンドに対応し、配信者と視聴者の新たなコミュニケーションの形を作ったインスタライブは、インフルエンサーマーケティングに活用することが十分に可能であると言えます。ただ、まだ実際にインスタライブを活用している企業は多くはなく、参入にはリスクも伴うことでしょう。
ライブコマースの時代が訪れつつある中で、消費者への新たなアプローチとして、インスタライブのこれからに注目です!