動画広告のアンルーリー(Unruly)社が「EQ™ターゲティング」をリリース。 感情反応の高いユーザーにリーチ。

広告動画を検証し、動画に最適な視聴者を抽出して配信

動画アドテクノロジーを提供するアンルーリー社が、日本時間12月6日、クリエイティブに対して感情反応の高いオーディエンスに広告配信する新しいターゲティング機能をローンチしました。

「広告クリエイティブである動画を検証・評価し、その動画が最も効果的だと思われるユーザー(最も共感するユーザー)に対して動画広告を配信できる仕組み」です。

EQ™ターゲティングは、100万人以上の消費者データおよび3兆ビュー以上の動画視聴データをベースに構築された、動画クリエイティブ評価ツール「アンルーリー EQ™」がベースとなっています。
アンルーリーEQ™とは、表情分析・音声分析・感情調査を用いて動画クリエイティブを検証・評価し、消費者心理にもたらすインパクトを測定するソリューションです。

これを応用し、EQ™ターゲティングでは動画クリエイティブに対して好ましい感情反応を示すオーディエンスを発見し、広告配信できるとされます。
さらにアドフォーマットやプレーヤーの仕様も最適化し、エンゲージメントやブランドリフト、購入意思までも高めることができるとのこと。

アンルーリー社によると、EQ™ターゲティングを使用するキャンペーンは、以下のようなパフォーマンス向上を実現できているとのこと。

  • 視聴完了率:平均15%アップ
  • ブランド好感度:平均74%アップ
  • 購入意思:平均80%アップ

日本初の実施事例は ニューバランス社

日本最初のEQ™ターゲティングの実施事例として、New Balance(ニューバランス)社の”Hellcat”というブランディング施策が紹介されています。
視聴完了率は通常のターゲティング配信と比べて約2倍の37%、ブランドリフトは135%を記録したといいます。

“Hellcat(あばずれ)”の実際の動画はこちら。
※New BalanceのUSのYouTubeチャンネルで公開されている英語版。

日本語字幕付きのものはNew Balance Japan のWebサイトで公開されています。

ニューバランスジャパン・マーケティング部シニアマネジャー鈴木 健氏:
「アンルーリーのEQ™ターゲティングを活用することで様々な発見があった。まず、この動画へ感情反応が高い人は、“ブランド好意度”“動画をシェアする意向”が高いこと、そして何よりも“購入意向”が高いことは見逃せない。また、当初想定していなかったオーディエンスが、この動画への感情反応が高いことはとても興味深かった。具体的には、“自動車に関心高い層”や“ゲーム好きな層”など。さらに、メインターゲットは女性と想定していたが、男性の方が感情反応が高いことも意外な驚き。EQ™ターゲティングにより、これまで可視化が難しかった感情要素をマーケティングに活用できるようになったことは面白いし、大きな可能性を感じる。動画コンテンツを軸にメディアプランニングが実行できることも、画期的な手法だと考える。」

編集部:
動画は、強い信念を持った女性の物語です。実際に見てみると非常に格好良く、男性が共感するのは十分に頷けます。

アンルーリー日本代表取締役 香川晴代氏:
「これは動画クリエイティブ分析結果を広告配信に活かせる、国内初の画期的なターゲティング機能です。広告主は、どのような人々がどのような理由で反響を呼ぶのかを予め把握し、さらに彼らに対してターゲティングできるようになりました。今日の消費者を取り巻く情報過多の環境において、ブランドが消費者とエンゲージするためには、深い感情的なつながりを生むクリエイティブを制作し、緻密な分析をもとにターゲットリーチする必要がありますが、EQ™ターゲティングはそれに応える非常に強力な手法です。」

EQ™ターゲティングは、アンルーリーが独自に有するファーストパーティデータに加えて、各種のDMPのデータとを掛け合わせて実施できるとのことです。

クリエイティブの評価と、その最適な配信を同時に実現

動画を使ったマーケティングにおいて直面するのは、次のような課題です。

  • いかに「質の高い動画=ユーザーに共感される動画」をつくるか、どうやって動画の質を評価するか
  • 作った動画をターゲットに、いかに効率よく動画を見てもらうか

アンルーリーのEQターゲティングは、これらを同時に解決するためのアプローチと言えそうです。
どうしても人の主観で判断されがちな動画クリエイティブですが、それを定量的なデータで評価し、さらにそのデータに基づいて最適なユーザーに広告配信ができるとなれば、非常に魅力的なソリューションと言えるでしょう。

アンルーリー社に関して以前ご紹介した下記の記事も合わせてご参照下さい。

動画広告を見たユーザーの感情の変化を可視化、"Unruly Pulse"。最も生じやすい感情は「幸せ」。

2016.06.15