InstagramやYouTubeで流れる短時間の動画広告は本当に効果があるのか?

動画広告が普及する現代

現代において、私たちが利用しているメインのSNSとしてInstagram, 動画サイトではYouTubeなどが思い浮かびますよね。

今や欠かせない存在となっている両者ですが、最近ではそれらを通じた動画広告が広まっています。

Instagramでは、ユーザーがフォローしていないアカウントが、自社の商品やサービスの広告をタイムラインに挟んできます。あるいは、フォローしているユーザーのストーリー投稿を見ているとその間に企業のアカウントの広告が流れてくるといった仕組みになっています。

YouTubeでは、視聴したい動画を再生すると、本編が始まる前に約6秒間のバンパー広告といった動画広告が流れてくることがあります。

これまでは少し尺の長いスキップ可能な広告が主流であったように思われますが、より幅広いユーザーに視聴してもらいたいとなると、その有用性が問われます。


また近年では Instagrammer や YouTuber によって商品やサービスの広告・宣伝を行うといった方法も主流になっていますが、これらはそのフォロワーにしか認知されない傾向もあります。

このような状況の中で、上述したような短時間での動画広告を挟むことによってユーザーの新たな興味・関心を引き出し、さらなる売り上げにつなげるといった企業側の戦略が窺えます。

では、このような広告の手法は実際に効果があるのでしょうか?

InstagramにおけるPR動画の効果とは?

トレンダーズ社の調査によると、63%が「フィード」、71%が「ストーリーズ」で動画を再生した経験があると回答しました。年代別の割合としてはどちらも20代が70%以上でした。30代ではフィードが56%であるのに対し、ストーリーズが68と20代には少し劣るものの、ともに半数以上の人が動画を再生した経験があることがわかります。

参照:https://www.trenders.co.jp/news/397/                    


さらに、フィードで上で動画を再生したことがある人に対して「いいね」「コメント」「ブックマーク」したことがあるかを尋ねると、グラフ2のような結果が得られました。「いいね」をしたことがある人は77%と回答者のほとんどが経験があり、コメントしたことがある人についても半数以上存在するということがわかりました。

参照:https://www.trenders.co.jp/news/397/ 

 
このように、Instagram上の動画広告はユーザーの興味・関心を引きつけ、好意的な印象を持たせることが多いということが明らかになっています。

YouTubeにおけるバンパー広告の効果とは?

一方、YouTubeでは、先ほどもご紹介したようにバンパー広告が2016年の5月より導入されましたが、ユーザーの評価を調査したものによると、3〜4割のユーザーがバンパー広告に対してポジティブな評価をしていることがわかりました。(ジャストシステムによる調査)

参照:https://marketing-rc.com/report/report-monthly-20160602.html#free-download-h3
 

また、ソニーネットワークコミュニケーションズは、NUROという自社のブランドで光回線インターネットを提供していますが、一般生活者からのブランド認知の低さが課題となっていました。
その解決策として、NUROというブランド名の印象づけを目的とした、全13パターンのクリエイティブを制作しました。そして、3ヶ月間YouTubeでバンパー広告を配信した結果、インプレッション総数は1932万、578万ユニークユーザーの獲得に成功しました。
広告想起率、ブランド認知、サーチリフトの全てにおいても下記のような結果を残すことができました。
参照:https://www.google.co.jp/ads/experts/blog/6-second.html

 

さらに、大手メーカーのyoutubeのバンパー広告の利用による販売促進の成功事例も存在することが明らかになりました。

ビールメーカーであるアサヒビール株式会社では、自社商品の北海道地区における販促活動のため、北海道を中心に展開するスーパーマーケットチェーンの株式会社ラルズ(アークスグループ)と協業しました。

その際に用いられた手法がyoutubeのバンパー広告です。ラルズの店舗がある地域の25歳以上のユーザーをターゲットに制作されました。配信にあたってyoutubeにおける主流な広告手法であるTrueView広告とバンパー広告の二種が制作されましたが、いずれかを視聴したユーザー数は約45万人に登りました。

 

 

youtubeでの広告配信のみならず、商品が販売されている店頭でも動画を流すことで、顧客に商品の魅力をより一層伝わりやすくするといった工夫も実施されました。

結果として、アサヒビール社の二種類の商品の出荷量は、広告対象である2017年11月と12月で、前年同期比でそれぞれ104%と115%、121%と140%と、共に大幅に上昇しています。

 

また、化粧品ブランドのCLINIQUE(クリニーク)では、昨年9月にGoogleと提携して、新製品の宣伝にバンパー広告を起用しました。

 

広告へのコスト削減を優先し、プリント広告に依存していたクリニークですが、バンパー広告を取り入れると、通常のプリント広告と比べて広告記憶が70%、商品認知が26%上昇したことが明らかになりました。

クリニーク北米法人シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー、ゼニー・ダウンズ氏は、これまでの広告手法に対する先入観を捨てるべきだったとし、「我々の顧客は依然として雑誌を読んでおり、我々にとってプリント広告は終わってはいない。ただ、顧客のエンゲージメントが一番得られるのは動画広告だ。いまでは、以前ほど高いコストをかけずにすむ」と述べています。

いかにしてユーザーを惹きつけることができるか?


以上のような例から、短時間の動画広告を使った宣伝方法が有効であることがわかります。

動画広告を使った宣伝が一般化している現代ですが、単純に動画であれば良いのではなく、ユーザーの興味・関心を惹きつけるための工夫を施す必要があります。

気軽に視聴でき、ユーザーに親近感を与えることがカギになってきますね。

 

参照

https://www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/articles/video/メーカーと流通の新たな販促の形-アサヒビール社の事例より/

https://digiday.jp/brands/clinique-turning-print-ads-six-second-videos/