本日はInstagramの企業アカウントの実施事例について。
ファッションブランド、高級ブランドが積極的に活用しているイメージがありますが、意外にも多業種で活用されています。
Instagramの企業アカウント6選です。
Instagramが動画プラットフォームの中心になりつつある
動画広告のプラットフォームとして業界をリードしているのはやはりFacebookかもしれませんが、Instagramが徐々にFacebookに追いついてきています。
Brand Networksの調査によれば、2015年12月から今年3月にかけて、Instagramの動画広告表示回数が、静止画広告の表示回数と比較して、全体の30%から60%に跳ね上がりました。
Instagram広告の最近のアップデート
Instagramの広告プラットフォームとしての取り組み
- 2月には60秒動画広告を発表、動画再生回数のカウントを開始し、広告担当者にどれだけの人が動画を閲覧したのかわかるようにしました。
- 5月初旬、カルーセル広告のフォーマットを動画対応できるようにし、ユーザーが動画をスワイプで簡単に閲覧できるようにしました。
Instagramの最近のアルゴリズムでは、動画が有利に
Hugeのソーシャルメディア・マネージャーであるFrank Esposite氏はこうコメントしています。
「Instagramでの動画広告の急激な増加にはいくつかの理由があります。まず、InstagramのAPIが公表されていること。もう1つはコストパフォーマンスの良さでしょう。
そして3つ目の理由としては動画広告はカルーセル広告の最新の追加機能なので、企業が我先にと乗り出しているのでしょう。」
Instagramの最近のアルゴリズムの変更が動画投稿に有利に働いているのを見ると、今後マーケティング担当者は動画広告に優先的にマネーを投じていく必要に迫られていくのではないでしょうか。
そこで、動画広告のプラットフォームをクリエイティブに利用している6つの有名企業をご紹介しましょう。
Instagramの動画広告を上手く使っている6つの企業
Banana Republic / バナナ・リパブリック
バナナ・リパブリックはInstagramをはやくから動画広告として利用している広告主のひとつで、2014年には最新コレクションのプロモーションにInstagramを活用しています。
洋服のデザインスケッチが冬用コレクションとして完成していく過程を、タイムラプス技術(早送り)を用い表現されています。
青の陰影 #thenewBR
Dollar Shave Club / ダラー・シェイブ・クラブ
ダラー・シェイブ・クラブは頻繁にInstagramの広告を使ってターゲット・オーディエンスにアピールしようとしています。
例えばこの15秒動画。
古いカミソリを使うとどういう事になるのか警鐘を鳴らしています。
Instagramの動画広告は、ユーザーが画面をスクロールすると自動再生してくれるので、それを踏まえた上で、音声なしでもストーリーが楽しめるようにうまく作られています。
Things get creepy when you have to shave with an old blade. Enjoy a fresh Dollar Shave Club blade anytime for just a few bucks.
Dollar Shave Clubさん(@dollarshaveclub)が投稿した動画 –
古いカミソリの刃で髭剃りなんてぞっとしますよね。新品のダラー・シェイブ・クラブのカミソリをいつでも、たった数ドルで、どうぞ。
ロウズ / Lowe’s
ホームセンターは様々なソーシャルプラットフォームでDIYをテーマに宣伝しています。
Instagramも例外ではありません。
最初はハイパーラプス技法(超早送り)を使ってDIYの動画を投稿していたのですが、最近は新しい技法の”フリップサイド”も試しているようです。
フリップサイドという技法は、画面を2つに分け、2つの違うシナリオを同時に見せるもので、2つのうちの1つの画面は反転しているため、視聴者は携帯電話をひっくり返さないともう1つのストーリーを見ることができません。
1つは商品を使った場合、もう1つは商品を使わなかった場合のシナリオを描いています。
「この広告は商品自体にスポットを当てているのではなく、商品が可能にするユーザー・エクスペリエンス(ユーザー体験)にスポットを当てているのです。」
と、Innovidの共同創設者でありCTOのTal Chalozin氏は語っています。
携帯電話をさかさまにしてエアーフィルターの掃除方法を学びましょう。携帯電話をそのままの正しい位置にしていると、そのままエアーフィルターを掃除しなかったらどうなるかわかりますよ。#lowesflipside
Taco Bell / タコ・ベル
タコ・ベルは、そのお茶目な面を垣間見せるかのような、新しい$1の朝食メニューの宣伝動画を3月にInstagramで発表しています。
その動画は、BuzzFeedのTastyやTastemadeでよく使われる動画スタイルを模して造られたものです。
そして、同じ料理を自分で作るくらいなら、私たちの$1の朝食を試してみたら? と視聴者に提案しているのです。
タコ・ベルのInstagramアカウント
私たちは興味を引くために多くの時間を費やせません。だから、視聴者が広告を見ている少ない時間の間に、できる限り印象を強く残す方法をいつも考えています。」
と、タコ・ベルの社会戦略シニアマネージャーのRyan Rimsnider氏は語っています。
Airbnb
Airbnbは先週”Live There”のグローバルキャンペーン第2弾を開始し、旅行者にただ滞在する、のではなく、”そこに住む”ことを奨励しています。
このマルチプラットフォームキャンペーンには3つ主要な人気都市、パリ、東京、ロサンゼルスにフォーカスした、3つの30秒動画が含まれています。
街を体験する唯一の方法はそこに住むことです。そこの角のお店で買い物をしてみたり、近所を探索してみたり、”あなた”のコーヒーショップを見つけたり。自分の家かのように過ごしてください、それがたった一晩のことでも。
Dunkin’ Donuts / ダンキン・ドーナツ
ダンキン・ドーナツのInstagramのフィードには、コーヒーとクッキーが日常生活の活動にどう溶け込んでいるのかを表現しています。
そしてダンキン・ドーナツはこの動画でもわかるようにタイムラプス動画が大好きです。
Yes, they’re warm. Yes, they’re gooey. Yes, they’re delicious. Our new chocolate chip cookie is here! ??
dunkindonutsさん(@dunkindonuts)が投稿した動画 –
そう、あったかくて。甘くてモチモチしていて。デリシャス。私たちの新しいチョコレートチップクッキーです!
「Instagramの動画広告はとてもよく機能していると思います。
なぜなら、私たちが焦点を当てている、楽しくてリアルな実生活の一瞬一瞬や人間の基本的欲求へのアピールが、InstagramのユーザーとユーザーがInstagramに期待するコンテンツと、マッチしているからです。」