千差万別!? アジアのインターネット事情

RIPPLYでは海外のインフルエンサーの動向についても考えていきたいと思います。
YouTuberに関しては本国アメリカが最先端といったところですが、タイや台湾といったアジア圏でも大いに盛り上がりを見せています。

1) アジアのインターネット事情は特殊?

私たちの住む日本も含めて、アジア圏は世界的に見れば特殊なインターネット環境が形成されていると言って差し支えないでしょう。
検索エンジンに関しては、アメリカ・ヨーロッパでは、Googleの一強状態です。特にヨーロッパはGoogleの利用率が非常に高いと言われています。

2) アジアのインターネット:地場の検索エンジン

一方で、日本その他のアジア諸国では地場の検索エンジンがあり、Googleに比肩するほどのユーザーが利用していたり、あるいはGoogleよりも多くのユーザーに使われていたりという地域があります。
欧米出身の方とインターネット市場について会話をしてみると、Google以外に利用率の高い検索エンジンがあるという事実にまず驚かれます。

3) アジアのインターネット:各国の事情

中国

中国には百度(baidu)という圧倒的なシェアを誇る検索エンジンがあります。
政治的な背景もあってGoogle検索の利用率は非常に低くなっています。
また、ソーシャルメディアやメッセンジャーサービスの領域も独特で、
微博、微新、といった国内企業のサービスが大きなシェアを持っていると言われています。
なお、台湾に関して言うと、かつてYahoo!のシェアが高いと言われてましたが、現在ではGoogleの利用率が非常に高くなっているようです。

韓国

韓国と言えばNaver。日本でも「Naverまとめ」などのサービスは人気です。本国韓国では検索エンジンのシェアがトップと言われています。
また、韓国と言えばメッセンジャーアプリのカカオトークが思い起こされます。以前は日本国内でもテレビCMが放送されていました。カカオトークは韓国国内では他のSNSを凌ぐ圧倒的なユーザー数を持っていると言われています。

日本

言わずもがな、日本にはYahoo!JAPANがあります。かつては圧倒的な利用率を誇っていました。Googleの台頭が目覚ましい昨今でも、やはり国内最大のポータルサイトとして非常に大きな存在感は変わりません。
なお、Yahoo!JAPANの検索エンジンは2010年以降、Googleが提供しています。
そしてソーシャル領域はもはやLINEの存在を抜きには語れないでしょう。国内ユーザー数は5,800万人を超えています。
総務省が毎年発表している情報通信白書によると、2015年の日本のインターネット人口はおよそ1億人ということなので、LINEのユーザー数がいかに多いか、ということに。
facebookやTwitterの国内ユーザー数がいずれも2,000万人前後と言われていますので、日本のソーシャルメディアの領域、特にメッセンジャーアプリ領域の中ではLINEがトッププレイヤーということになります。

4) まとめ

このように、日本を含むアジア市場は世界的には特殊なインターネット環境にある、少なくともアメリカ市場とは大いに異なる生態系があるといえます。
インターネット市場・環境の違いは、インフルエンサーの活動傾向に大きな影響を与えると考えられます。特に多くのインフルエンサーがソーシャルメディアを中心に活動している昨今、ソーシャルメディアそのものの動向にも大いに注目していく必要がありそうです。