YouTuberとのタイアップ動画によるプロモーション。相性の良い商品・サービスとは?

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YouTubeを見ていると、実に様々な企業のYouTuberによるタイアップ動画がアップロードされていますが、本稿ではYouTuberによるプロモーションに向いた商材・サービスについて考えてみます。

吉野家のYouTuberタイアップ動画

大手外食チェーン、株式会社吉野家のタイアップ事例です。

大食い動画で同性・同世代に高い人気を誇る木下ゆうかさんによるタイアップ動画が制作されています。
動画は男性プロレスラーとの大食い対決、と言った内容です。

吉野家と言えば店舗数は国内だけでも1,000以上と同社のIR資料にあります。各都道府県、平均で20店舗以上の店舗あるということになります。

地域によって程度の差こそあれ、全国的に知名度は非常に高いはずです。
また、吉野家は新メニュー発売開始などのタイミングでテレビCMも頻繁に実施します。

木下さんは100万人以上のファンを抱える人気YouTuberです。
ただし、吉野家の知名度やテレビCMも実施している状況を考えると、単純に「吉野家ブランド」の認知拡大のために木下さんを起用したというわけではなさそうです。

吉野家のYouTuberとのタイアップの狙い

木下さんのファンはその多くが若い女性と言われています。
吉野家と木下さんとのタイアップは「女性来店客の増加」を目的に実施された、と素直に推測できそうです。

このタイアップには、二つの広告効果が考えられます。

リーチしにくい層へのリーチ

通常外食産業は、幟(のぼり)や旗、店内POPなどに比較的広告費を投下する傾向にあります。
ただし、この店舗側の屋外広告やPOP広告には弱点があります。
店舗を利用する消費者や近隣を通る人々にしか訴求できないという弱点です。

吉野家の客層はおそらく男性メインでしょうから、POP広告等ではなかなか女性にはリーチしづらいということになります。

一方で、木下さんに動画を制作してもらうことで、木下さんの100万人のファン(多くの女性を含む)に対しては確実に商品を訴求できたはずです。

普段から木下さんの大食い動画を楽しみにしている女性ファンは、おそらく興味を持って動画を観たことでしょう。

吉野家は、普段は接触頻度の薄い「若い女性」に対してしっかりとメッセージを届けることができた、と考えられます。

美味しそう! 食べたい! と思わせるメッセージ

言うまでもないですが、食品の魅力を広告で伝えるのは簡単なことではありません。
Webのテキスト広告では到底難しく、バナー広告であっても容易ではないでしょう。

体験型の商品・サービスを説明するには、やはり動画が最適です。食品はその最たる例です。(だからこそ、テレビ番組では日々たくさんの食事レポートが行われているのでしょう。)

テレビCMでは15-30秒しか食品の魅力をアピールすることはできませんが、YouTuberの動画なら5-10分もの間、食品を見せ続けることができます。

木下さんの動画を見ているファンは、木下さんが好きで、見たくて見ているわけですから。

こういった特色を持つ広告媒体はなかなか他にはありません。

吉野家のYouTuberとのタイアップの狙い

吉野家のような外食産業、あるいは食品、といった商品サービスは、YouTuberプロモーションと非常に相性が良いと言えそうです。

理由は下記に集約されます。

  • YouTuberのファン層は明確にセグメントされているため、ターゲットを絞りやすい
  • 体験型の商品の魅力を伝えるには動画が非常に向いている
  • YouTuberの動画はファンによってしっかりと興味を持ってもらえる

まとめ

吉野家の2015年のテレビCMにはタレントのローラさんも起用されていました。
ローラさんは勿論男性からも大人気ですが、女性下着メーカーのPEACH JOHN社のモデルを務めるなど、女性からの好感度も高いようです。

木下さんゆうかさんに、ローラさん。
同社が拡大を狙うターゲット層、そしてそれを目指すためのプロモーション戦略は一貫していると言えそうです。