世界のベストウェブサイト2016 (Forbesより)

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現在のようにテクノロジーによって繋がっている世界においては、企業のウェブサイトというものは公衆の面前に晒されながら演説を行っているようなものでしょう。

企業は自社のウェブサイト上で、どのような会社であるのかという点や企業理念、何のために存在しているのかをうまく表現しなくてはなりません。

幾つかの企業は特に優れた方法をとっているようです。

Bowen社による2016年のベストウェブサイト選出

ロンドンに本社を構えるリサーチ・コンサルティング会社Bowen Craggs & Co.では、2007年から世界大手企業のウェブサイトのランク付け、大手企業のデジタル面での戦略コンサルティング業務を行っています。

そして、全200企業の中から選出したランキングの上位30企業の2016年分の結果を発表しました。

Bowen Craggsの社員によってまず200企業を全て吟味し、ひとつひとつの企業ごとに10,000ワードのレポートが作成されます。
それらのレポートは、次の3つの基礎的な観点から作られています。

  • ウェブサイトの目的は何であるか
  • それを世界に発信することに役立っているか
  • そしてそれは成功しているか

ベストウェブサイトランキング ベスト3

1. Nestle

ランキングの第1位に輝いたのは、スイスのフード&ビバレッジ会社のネスレです。
Bowen Craggsのレポートによれば、ネスレのウェブサイトは国際的な企業としての独自性と使命というふたつの点に徹底的に集中し、それらを効果的に表現できているという評価でした。
 
Bowen Craggs社の創設者David Bowenによると、アフリカへの粉ミルクのマーケティングによって長年批判を浴びてきたことに対し、ウェブサイトをうまく用いて企業のイメージを守ることが出来ている、とのことです。

「ネスレはウェブサイトとソーシャルメディアによって伝えたいことをうまく発信している。それこそが真の役割であり、自社へ対する世論を管理するツールとして使っているのです」
「そのため、ネスレはウェブサイトに尽力しているのでしょう」
とBowen氏は述べています。

2. Bayer

ドイツ企業のBayerは、Bowen Craggsのランキングでネスレに次いで第2位でした。

いかに面白い職場であるかがうまく表現され、見る人に働いてみたいと思わせるよう徹底的にコミュニケ―ションのためのウェブサイトを作っている企業です。

「面白いデザインや興味を引くようなテクノロジーに溢れ、ウェブサイトはそれらを表現するための手段なのです」とBowen氏。

例えばこの企業の作物学の部門について、簡単にグローバルサイトにアクセス出来るようになっています。

3. Eni

第3位の企業は、イタリアの石油エネルギー会社のEniでした。

この企業はShellやBPほど知名度は高くはありませんが、このウェブサイトの目的はまさに企業の宣伝であり、イタリアの文化の発信にも貢献しています。

4位以下はこちらを参照。
http://www.forbes.com/pictures/feki45egijd/the-worlds-best-corpora/

ウェブサイトの寿命は10年

今年のランキング上位のウェブサイトにいえるのは、ウェブサイトの寿命の中で今が丁度一番良い状態にあるのではないか、とBowen氏は言います。
「ウェブサイトには人生のようなものがあり、死んでまた生まれ変わるというサイクルを2年から10年の間で繰り返すのです」

新しいサイトにはバグが含まれていることもあり、ランキング順位を下げる要因になっています。
Shellは昨年のランキングでは首位でしたが、ウェブサイトに新しい変更を加えたことによって今年は8位に下落しました。

Bowen氏によれば、今年のランキング上位企業は、バグや不具合を修正して長く生き残ってきたものなのだそうです。

そして「そうしたウェブサイトは洗練されています」と言葉を続け、「このような企業には、本社のオフィスにウェブサイトを管理する専門職を設けています、真摯に取り組んでいるのですよ」と語りました。

ランキング上位はほとんどヨーローッパ企業

注目すべき点は、とBowen氏は語ります。上位企業のほんとどがヨーロッパ企業である、ということです。

アメリカ企業の中で最も順位が高かったのは、20位につけたFord Motor Companyでした。

アメリカの企業は、一般的に次のことを避ける傾向にあるといいます。
企業の本社のウェブサイトにリンク付けられた子会社、様々な部署、ブランドのそれぞれのページの構成を統一し、それらを監督するための部署を設けるということです。
Bowen Craggsではそうした会社内のシステムを「governance-ガバナンス-」と呼んでいます。

アメリカ企業のウェブサイトはヨーロッパ企業に比べてもっと断片的な傾向があり、子会社や企業内の別部署が、本社から独立したウェブサイトを持っているのです。

「アメリカで統一感のあるウェブサイトを持つ企業はごく僅かでしょう」とBowen氏は言います。

Bowen Craggsのランキングに関する補足:

  • ランキングは、8つのカテゴリーによって評価付けらる。
    構成、メッセージ性、コンタクト、社会に向けた情報があるか、投資者向け、メディア向け、求職者向け、そして顧客に向けた情報があるか。
  • Bowen Craggsは、世界中の国とビジネスのサイトを調査しているが、対象となるのは企業のブランドサイト、コーポーレートサイトのみ。
  • ランキングリストに載っている企業の殆どがBowen Craggsのデータベースサービスの会員ですが会員だからといって贔屓しているというわけではない、Bowen Craggsの解析結果は会員の誰もが閲覧できるよう公開されている。