Snapchatを活用する12のハイブランド。ルイ・ヴィトン、グッチ、フェンディ、etc

今回は、ブランドがどのようにSnapchatを活用しているか、という話題です。

日本では企業がSnapchatアカウントを運営しているという事例はそれほどないようですが、海外ではファッションブランドが比較的早期にSnapchatに参入しているようです。
アメリカでもSnapchatは10代の若いユーザーが中心です。
にもかかわらず、数多くのハイブランドがSnapchatでコンテンツを提供しています。

ひとまず、どのようなブランドがSnapchatを利用しているかを調べてみました。

Snapchatを活用するハイブランド

LOUIS VUITTON(ルイ ・ ヴィトン)

Snapchatユーザーネーム
lvlive

LOUIS VUITTONのWebサイトにはSnapchatのスナップコードを表示するURLもあります。

編集部注:
スナップコードは個々のユーザーに割り当てられるもので、こちらをSnapchatアプリでスキャンすることでフレンド追加が可能になります。

※画像はルイ・ヴィトン公式サイトより
lv_sc

Snapchatが盛り上がっているとは言え、Webに設置された自社ソーシャルアカウントのアイコンの中にSnapchatがあるのは珍しいですね。
それもハイブランドの中でも最高峰とも言えるルイ・ヴィトンのWebサイトです。

Gucci(グッチ)

Snapchatユーザーネーム
gucci

このように、SnapchatのコードをTwitterやInstagramで告知するのが一般的なようです。
グッチはTwitter投稿でコードを告知。
他のブランドでも同様の手法が多く見られます。

Alexander Wang(アレキサンダー・ワン)

Snapchatユーザーネーム
AlexanderWang

こちらは、アレキサンダー・ワンのTweet。

Marc Jacobs(マーク・ジェイコブス)

Snapchatユーザーネーム
marcjacobs

マーク・ジェイコブスがSnapchatコードを告知するInstagram投稿です。

以下はブランド名とそのユーザーネームのみを記載しています。

Snapchatにはユーザーネームを検索する機能がないので、フレンド追加する場合は、前述のSnapchatコードを入手するか、もしくはこのユーザーネームの全文字列を正確に知っている必要があります。
このクローズドな仕組みそのもの、あるいはそのクローズドで特別なコミュニティーに属する高揚感、がSnapchatの醍醐味の一つかもしれません。

Valentino(ヴァレンティノ)

Snapchatユーザーネーム
maisonvalentino

Rebecca Minkoff (レベッカ・ミンコフ)

Snapchatユーザーネーム
rebeccaminkoff

Kate Spade(ケイト・スペード)

Snapchatユーザーネーム
katespadeny

BURBERRY(バーバリー)

Snapchatユーザーネーム
burberry

Calvin Klein(カルバン・クライン)

Snapchatユーザーネーム
calvinklein

Michael Kors(マイケル・コース)

Snapchatユーザーネーム
michaelkors

FENDI(フェンディ)

Snapchatユーザーネーム
fendi

Stella McCartney(ステラ・マッカートニー)

Snapchatユーザーネーム
stellasnapping

このように錚々たるハイブランドがSnapchatアカウントを運営しているのですが、こうして文字を羅列するだけだと実に味気ないです。
というのも、Snapchatの投稿自体はすぐに消えてしまうため、基本的にリアルタイムでないと閲覧できません。

このクローズドなコミュニティを、コンテンツを、フォロワーだけが特別に共有されているという感覚。
この感覚こそがSnapchatを通じて、ブランドがファンへと提供しているものです。

多くのブランドがファッションショーの裏側だとか、ショーや商品のメイキング的な映像、新作の発表などをSnapchatで行っています。
こういったコンテンツはファンに対して特別感を抱かせるには、最も適したものだといえるでしょう。

以下は、GLOSSYの記事より、各ブランドのSnapchatへの取り組みに関するものです。

ルイ・ヴィトンもバーバーリーもSnapchatを活用

2016年2月に開催されたニューヨークファッションウィークショーの2日前、ファッションブランドのMarc Jacobs(マーク・ジェイコブス)がSnapchatのアカウントを作ったと発表しました。
ちょうど数か月前にデザイナーブランドのAlexander Wang(アレキサンダー・ワン)も、限定イベントにファンを招待する際、Snapchatアカウントを使用、他の競合する高級ブランドも流れに乗り遅れまいとすかさずSnapchatに参入し、すぐ消えてしまう写真を活用し顧客を魅了しようとしています。

ファッション、特にファッションのマーケティングでは、全ての側面においてブランドイメージを一貫して通さなければいけません。
そんな中、ハイエンドのファッションをリードしてきたLOUIS VUITTON(ルイ ・ ヴィトン)からBURBERRY(バーバリー)までが、あの手軽でカジュアルなイメージを持つ写真共有アプリのSnapchatを利用しているということに、やはり驚きを隠せません。

消えるメッセージアプリの利用はファッション業界では激増していて、デザイナーやブランドは最新商品の舞台裏の様子を見せることによって顧客の興味を引くことに夢中になっています。
ファッション業界は最新テクノロジーの流行を取り入れられていないことで有名ですが、プラットフォームのユーザー数は膨れ上がってきています。(例えば、ファッション雑誌のVogueは5月の始めにやっと自社ブランドのアプリを立ち上げました。)

編集部注:
伝統と格式のあるブランドにとって、オンラインマーケティング、特に広告領域へのチャレンジは非常にハードルが高い物になりがちです。
ブランドによっては、ファッション誌へ広告出稿をする際に、「自社の広告の隣にどこの会社の広告が掲載されるか」までが出稿基準になるといいます。
どこのWebサイトのどのスロットに広告が掲載されるか分からない(良くも悪くも)アドネットワークに出稿することは厳しいでしょう。
また、ブランドの魅力を伝えるのにはバナーの規定サイズでは足りないこともあるでしょう。
グローバルなブランドであれば、起用するモデルが世界中で統一、Webサイトが本国管理、などローカルでマーケティング活動を行うには様々な障害があります。

急速に成長するSnapchat

日々のSnapchat動画閲覧数は2015年5月-2016年6月を比較すると、およそ4倍の80億にも及んでいます。
アメリカの投資銀行Piper Jaffray(パイパー・ジャフレイ)が6,500人の10代を対象にした調査によれば、Snapchatは10代に特に好まれているプラットフォームだそうです。
この急速な成長にも関わらず、企業の適応が遅く流れについて来られていないのが現状です。

L2’s Intelligence Group(ブランドのデジタルパフォーマンスに関する調査会社)でディレクターを務めるクラウデ・デ・ジョーカス氏によると、ファッション業界では、Vogue や Harper’s Bazaar などのファッション雑誌に載るような、とても洗練されたイメージ広告と同等の効果が期待できるといわれている、Instagramに注目が集まっています。

一方で、Snapchatもとてもユニークな顧客へのアピールを可能にしているようです。
「Snapchatは、PeriscopeやMeerkatのようなライブ動画放送のプラットフォームではないですが、動画を一番に有効活用しているプラットフォームなのです。リアルタイムな体験を可能にし、ブランドが今何をしているのかを、フィルターを通していない生の状態で共有することができるのです。」

編集部注:
Periscope:ライブストリーミングができるアプリ。Twitterに買収されています。
Meerkat:同様にライブストリーミングを行うアプリ。

デ・ジョーカス氏は、ファッションブランドの中でも、Rebecca Minkoff (レベッカ・ミンコフ)や Kate Spade(ケイト・スペード)など、デジタルネイティブのブランドはプラットフォームをとても効果的に使いこなしているといいます。その一方で、Valentino(ヴァレンティノ) など、より伝統的で古くからあるブランドは使い古されたマーケティングモデルを改新するためにSnapchatを活用しているようです。

編集部注:
“デジタルネイティブブランド”とはよく言ったもので、ケイト・スペードなどは日本市場でもオンラインマーケティングに積極的なことで知られています。

“デジタルネイティブブランド”はSnapchatを素早く取り入れた

Rebecca Minkoff (レベッカ・ミンコフ)は2001年、 Kate Spade(ケイト・スペード)は1996年に設立され、インターネットはすでに会社の成長戦略に取り込まれていました。
特に35歳のMinkoff氏にとってソーシャルメディアは彼女の人生とは切り離せないもので、BURBERRY(バーバリー)などの伝統のあるファッションブランドよりも早くにデジタルを取り入れていました。

「Snapchatでとても効果的な結果を残しているブランドは2つのグループに分けられます。1つはデジタル環境で育ち、デジタル世界でブランドを築き上げてきたファッションブランドです。」 デ・ジョーカス氏

これらの若いブランドはファッション業界のデジタル化の道を開拓していて、伝統的なブランドが彼らに続く形となっています。
例えば、Valentino(ヴァレンティノ)は最近Instagramを始め、ソーシャルメディアの世界に足を踏み入れました。

「Valentino(ヴァレンティノ)はInstagramでとても成功したことを受け、素早くそのプログラムをSnapchatにも移しました。Snapchatでも、「本物」っぽさを保つことができていて、その洗練されたイメージを披露していました。」 デ・ジョーカス氏

伝統的なブランドもSnapchatで新しいターゲット層を発掘している

Snapchatに着目し始めたデザイナーやブランドは、限定商品の発表やイベントのプロモーションなど、どうやってSnapchatを活用しようかと考えているようです。

Snapchatのディスカバーチャンネルを主催する初めてのラグジュアリーブランドとなるBURBERRY(バーバリー)は、「今どきの男になるには」というコンセプトを掲げ、新製品の男性用香水についての合計24時間にも及ぶコンテンツを公開しています。

「従業員による、商品を紹介するためのたった45秒のエピソードなのですが、これが人をワクワクさせ、バズを起こすとても効果的な方法なのです。」と、デジタルオフィス主任のソーニー・スティーブン氏が2016年5月にニューヨークシティで開催された、「リテールとCPG(Consumer Packaged Goods = 消費財)のエグゼクティブサミット」で発言していました。

ビューティーブランドのGlossierは3つの新しいリップを自身のSnapchatアカウントで発表、ファッションブランドの Alexander Wang (アレキサンダー・ワン)はSnapchatで限定イベントにファンを招待しました。
「人に関心を持ってもらうことが狙いです。私たちのコミュニティーはありがたいことにどこのプラットフォームでもとても活気があります。どのプラットフォームが一番結果を出すのか色々なことを試していますが、戦略はプロジェクトや新商品によってそれぞれ違いがあります。」と、かつて話してくれたのは、GlossierでPRマネージャーを務めるサラ・ハドソン氏です。

ブランドのデザイナー達が日常を公開して人気に

Snapchatではプロモーションの他にも、デザイナーのPrabal Gurung(プラバル・グルン)氏がサンフランシスコまでの夜間飛行の模様を公表したり、Rebecca Minkoff(レベッカ・ミンコフ)氏がワインナイトの模様を公表したりと、デザイナーの普段の生活をのぞかせることによって敷居の高そうなブランドのイメージをより人間味のある身近なものにするという使われ方もしています。

Gurungや Minkoff、 Marc Jacobs(マーク・ジェイコブス)、Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン) や Stella McCartney(ステラ・マッカートニー)、これら全て、最近になってSnapchatを始めました人やブランドばかりです。
中には2月のファッションウィークに合わせて始めたものもあります。

ファッションブランドPrabal Gurung(プラバル・グルン)でPR・マーケティングマネージャーを務めるローレン・クーパー氏はこう言っています。

「Snapchatでは、今やファッション業界の舵を握る、若くカリスマ的な現代のデザイナー、Prabal Gurung氏の内面を知ることができます。
そして、Instagramでは、PGというブランドを凝縮した世界感や、PGの女性達のストーリーに触れることができます。そして、Snapchatは実生活のなかに登場するPGをきちんと捉えています。
例えば、週末の朝食の支度姿から、バレエ公演に出席するミューズまで。Snapchatは、私たちと、私たちのフォロワーとの個人的なつながりを、とても強いものにしてくれます。」