インフルエンサーが企業タイアップを成功させる秘訣 第3回 : 広告主がYouTuberを求める2つの理由。

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インフルエンサーが企業タイアップを成功させる秘訣 第3回目。
最終回となる今回は、「なぜ広告主がYouTuberを求めているのか?」がテーマです。

インフルエンサーが企業タイアップを成功させる秘訣 第2回 : タイアップ広告では「誰が?」「何を?」求めているのか。

2016.06.10

※本稿はYouTube NextUp でiCON CASTが担当したセミナーの内容を編集したものです。

理由1:今までの広告手法では消費者に届かないケースが出てきた

最後に、なぜ広告主はYouTuberの皆さんとタイアップしたいのか?ということについてお話します。

時代の流れで、皆さまがYouTubeで活躍されているということも一つの大きな理由です。
加えて、他にも理由があると考えています。

消費者の趣味趣向。情報源の多様化、行動の多様化

従来の広告手法(テレビで大規模なCMを打って、雑誌の誌面を買って、…)のみで商品の良さを伝えようとしても、伝わらない人たちが出てきています。

これには以下の様な背景があります。

  • テレビやテレビCMを見ない層が一定数いる
  • テレビCMだけが購買の意思決定要素ではなくなっている
  • 消費者の情報源が多様化し、好みが複雑化している

こういったことは、最近ではほとんどの広告主が体感しているようです。

先頃、私は BRAND SUMMIT 2016 という大手広告主のブランドマネージャー・マーケティングマネージャーが一堂に会するカンファレンスに参加してきました。

そこで多くの広告主の皆さんと会話をする機会がありましたが、実に多くの企業が「従来の広告・プロモーションのみでは、もう確実にメッセージが届けられない層がいる」ということを、悩みとして抱えていました。

クローズアップされるYouTuberとファンとの結びつき

では「メッセージが届けられない層」に対して、どうアプローチするのか。
その一つの答えがYouTuberの皆さんとタイアップするという手法なのだと思います。

YouTuberの皆さまはたくさんのチャンネル登録者、つまりファンを抱えていらっしゃいます。
そしてそのファンの方々と動画を通じてコミュニケーションを取ることで、とても密なコミュニティを作っていらっしゃいます。

そのようなYouTuberの皆さんのファンへの影響力、というところが注目されています。
まさに、インフルエンサーとしてのYouTuberの影響力ですね。

先ほど、「広告主とコミュニケーションをしっかり取ることが重要です」というお話をしました。
ただ、「広告主の言う通りにしてください」と、私は一言も言っていないと思うんですね。

広告主とコミュニケーションを取って、その意向を汲むのはもちろん重要です。
もう一つ大事なのが、普段通り、動画を通じてファンに喜んでもらうということです。

皆さんがタイアップして作った動画が、皆さまのファンに受け容れられるということが、YouTuberタイアップ広告では最も大事です。

「ファンが喜ぶ動画」で「広告主が納得する動画」、その両方を満たすことは決して簡単なことではないと思いますが、そこを広告主は期待しています。

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YouTuberのタイアップ広告は、新しい広告手法として期待されている

今や、「とにかく不特定多数に大量のプロモーションをすれば、メッセージを伝えられる」という時代ではありません。

広告主は、「YouTuberの皆さまが、ファンの方々に、広告主に代わってメッセージを届けてあげる」ということを、とても期待してます。
ここを念頭に置いてください。

広告主が「こうしてください、ああしてください」と言ったときに、もし違うなと感じたら?

「いやいやこれだと、ファンが喜びませんよ」ということを、伝えましょう。

タイアップ動画の制作を進める際に、広告主から様々な注文が来るケースもあるかもしれません。
ただ本来は、「YouTuberと一緒に、新しいやり方でメッセージを伝えていきたい」と、広告主は考えているのです。

理由2:YouTuberタイアップ動画は「よく見られる」

TrueView動画広告と比較して、YouTuberタイアップ動画は視聴される時間が長い

もう一つの理由は、「YouTuberの動画はしっかりと見られている、平均視聴時間が長い」ということです。

iCON CASTではYouTubeアナリティクスというYouTubeの分析ツールを通じで、動画の再生に関するデータを細かく取得しています。

そこからはっきりしているのは、「YouTuberの動画はしっかりと見られている。平均視聴時間が長い。」ということです。

1本当たりの動画が、その全尺に対して見られている時間が、通常では考えられないぐらい長いのです。

多くの広告主側がYouTubeのTrueView広告(動画の冒頭に流れるスッキプ可能な広告)を実施した経験があります。

それと比較すると、それこそ考えられないぐらいの長さがYouTuberのタイアップ広告では見られています。そこに多くの広告主が驚きます。

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YouTuberのタイアップ広告動画はコンテンツ性が強い

YouTuberの皆さまが作られたタイアップの動画は、通常の企業広告動画とは、ユーザーの受け取り方が違うのだと思います。

YouTuberのタイアップ広告は、広告には違いないものの、一つの完成したコンテンツだからだと思うのです。

改めて、「YouTuberの皆さんが動画を通じてファンとコミュニケーションを取っている」ということは非常に価値があることだというわけです。

きちんと見てもらえているということは、それが広告であったとしても、普段投稿する動画であっても重要です。

先ほどの『007』の話で、「BMV、アストンマーチンです」と言ったときに、「ああっ、あれか」と何人かがうなずいていましたね。
あれを広告だと思っていなかった人でも、頭に焼き付いているわけですよね。
同じことだと思うのです。

突き詰めると、『007』のような「コンテンツ性」や「ストーリー性」を広告主は期待しているということを、理解していただければと思います。

セミナーの最後に

YouTuberの皆さまがインフルエンサーとなって、広告主が伝えたいメッセージを代わりに伝える。
YouTuberのファンはYouTuberのクリエイティビティーあふれる動画を楽しむ。
広告主はYouTuberの活動を支援する。

YouTuberと、YouTuberのファン、そして広告主。

この3者の関係がWin-Win-Winで回ることによって、より豊かな・楽しいYouTubeの世界が拡がるのだと思います。

そういう世界を作るお手伝いが、iCON CASTの提供を通じて出来たら良いなと考えています。