iCON CAST調べによる日本のYouTuberの影響力に関するデータをご紹介します。
マイクロYouTuberのファンへの強い影響力が明らかになる内容です。
YouTuberにおける「マイクロインフルエンサー」
近年インフルエンサーと呼ばれる、SNS上でファンを多数抱える人物を起用したプロモーションが増加しております。
ファンを多数抱えるインフルエンサーの起用事例が注目されがちですが、最近では「マイクロインフルエンサー」を起用するケースも増えてきました。
「マイクロインフルエンサー」とは、抱えているファン数は少ないものの濃いファンを抱えているインフルエンサーのことで、ファンと深いコミュニケーションができることから、絶大な影響力を持つと言われています。
今回は、YouTuberにおける「マイクロインフルエンサー」の傾向の有無を独自で調査致しました。
「マイクロYouTuber」定義
ここでは、YouTuberを3つに分類し、マイクロYouTuberを仮に以下のように定義します。
- ファン数100万人以上のYouTuberを「スターYouTuber」
- ファン数10-100万人未満のYouTuberを「ミドルYouTuber」
- ファン数1-10万人未満のYouTuberを「マイクロYouTuber」
※ファン数 = チャンネル登録者数
マイクロYouTuberは、TVやCMに出演しているスターYouTuberほどのファン数を持っているわけではありませんが、それぞれの得意カテゴリで一定規模のファンを抱え、そのファンから強い支持を得ているYouTuberというわけです。
調査対象
1万人以上のファンを持つ国内のYouTuber 1,474人 (※YouTube参照)
- 企業アカウントはカウントしない
- 再生回数、登録者数、コメント数、評価数を公表しているYouTuberに限る
- 「高評価数<低評価数」のYouTuberは今回の意図とそぐわないため除外
調査方法
- 上記1,474人を3つのグループに分ける
- 各グループに対して、1チャンネル登録者数あたりの「コメント数」「高評価数」の平均を算出して影響度を測る
・スターYouTuber:チャンネル登録者数100万人以上(17人)
・ミドルYouTuber:チャンネル登録者数10万人以上100万人未満(281人)
・マイクロYouTuber:チャンネル登録者数1万人以上10万人未満(1,176人)
調査結果
調査から読み取るTOPICS
マイクロYouTuberは、スターYouTuber、ミドルYouTuberと比較して、抱えているファンに対しての影響力が高い。
- マイクロYouTuberの「高評価率」は0.77%と、スターYouTuberに比べて1.8倍高い
- マイクロYouTuberの「コメント率」は0.26%と、スターYouTuberに比べて2.3倍高い
詳細
マイクロYouTuberは、スターYouTuber、ミドルYouTuberと比較して1チャンネル登録者数あたりの「コメント率」「高評価率」が高い。
- マイクロYouTuberの「高評価率」は0.77%と、スターYouTuberに比べて1.8倍高い
- マイクロYouTuberの「コメント率」は0.26%と、スターYouTuberに比べて2.3倍高い
ミドルYouTuberは、スターYouTuberと比べて「高評価率」は1.25倍と高かったが、「コメント率」は1.09倍とほとんど違いは見られなかった。
総括
上記の結果から、ファン数が少ないYouTuberの動画の方が、よりファンの反応率が高いことが分かります。
スターYouTuberは、多くのファンにリーチできるという面で優れており、マイクロYouTuberはファンへの影響力という面で優れていると言えます。
また、マイクロYouTuberは少数のファンだからこそコミュニケーションを大切にしており、ファンのコメントに対するYouTuber自身の返信率も高く、関係性が築けていることが見受けられます。
マイクロYouTuberを起用する目的
YouTuberの起用を検討する際に、以下のことを念頭に考えるべきと言えます。
- 「リーチ(広さ)」であれば、スターYouTuberを起用。
- 「デプス(深さ)」であればマイクロYouTuberを複数名同時に起用。
この「デプス(深さ)」を実現できるのが、インフルエンサー・マーケティングの特徴です。
iCON CASTのご紹介
YouTuberと企業を繋ぐ「iCON CAST」では、上記で解説した1-10万人のファンを持つマイクロ YouTuberが多数登録されています。
THECOO株式会社の運営する「iCON CAST(アイコン キャスト)」とは、広告主となる企業が多数のYouTubeクリエイターに対して動画の制作とプロモーションを依頼できるサービスです。
2015年1月26日に国内初としてリリースされ、現在1,800人以上を超える様々なYouTuberが登録するサービスとなっています。
【サービス提供開始】 2015年1月26日
【利用方法】広告主企業は、iCON CAST 内に募集要項を入力するのみで、様々なジャンルの登録YouTuberから応募が集まる仕組みです。
【URL】 https://icon-cast.com
【登録YouTuber数】1,950名以上
【登録YouTuber の総登録者数】2,000万人以上