インフルエンサーとマーケターに直接聞いた「アメリカのインフルエンサーマーケティング事情」

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ソーシャルメディアの情報が充実したメディアとして、SOCIAL MEDIA WEEKはおすすめです。
ソーシャルメディア関連の話題の一つとして、必然的にインフルエンサーに関する話題も集まってきています。

今回は、SOCIAL MEDIA WEEKが主催したイベント「ソーシャルメディアウィーク・ロサンゼルス(SMWLA)」のトークセッションからの話題です。

内容はインフルエンサー・マーケティングに関する「企業・インフルエンサー・代理店」の対談で、アメリカのインフルエンサーマーケティングのトレンドが伺えます。

本当にインフルエンサー・マーケティング・バブルが起きているか?

統計的には、インフルエンサー・マーケティングはハイリターンだと言われていますが、なにをもって成功していると評価されているのでしょうか?

インフルエンサー・マーケティングの当事者に、インフルエンサー・マーケティングの評価についてのQ&Aに答えていただきます。
【回答者】:

  • Misha Mukherjee:アメリカのメディアNBC Universalのシニアパートナー兼デジタル・インベストメントのディレクターを務める。
  • Brittani Louise Taylor:女優でありインフルエンサーでもある。

【質問者】:

  • Meg Scheding氏:北米のトップMCNの一角、Fullscreenのインフルエンサー・マーケティングのディレクター。

インフルエンサーと仕事をするとき、何を成功だとしていますか?

「それは状況によって異なります。近日上映が始まるWarcraftの映画の成功と、ケーブルチャンネルなどで放映されるコンテンツの成功では、何をもってして成功とするかは全く違ってきます。

しかし、確実に言えるのは、我々が重要視しているのは、人々の反応に耳を傾け、対話をしていく、ということです。」 
―Misha Mukherjee氏(企業側のマーケティング担当者)

最近では、いわゆる”荒らし行為”はどう変わっていますか?

「私は幸運にもあまり’荒らし”にあったことがありません。
Hot Pocket(お肉の入った冷凍食品)の宣伝のために、何かクールなことをやってくれと頼まれましたが、私がベジタリアンだということ知ったうえでのことです。

面白いミュージックビデオになりました。私がHot Pocketを食べないことを知っていても、みなさん気に入ってくれています。」 
-Brittani Louise Taylor氏(インフルエンサー)

インフルエンサーについて、知っておいてほしいことは?

「そうですね。今や、何千人ものインフルエンサーがいます。
一流と言われるインフルエンサーではない人たちと仕事をするときもありますが、どうやってこの膨大な数のインフルエンサー達を有効に活用し、舵を切っていくべきか考えています。」 
―Misha Mukhejee氏(企業側のマーケティング担当者)

「私は、企業がもっとインフルエンサーについてリサーチするべきだと思います。
もし私のことをご存じであれば、私のちょっと変わったスタイルを理解されていると思います。
私が何かを売り込む時、きちんと戦略を持っているんです。
私の動画を見ていただければ、それがわかると思います。」
―Brittani Louise氏(インフルエンサー)

インフルエンサー・マーケティングで通用しないものは何ですか?

通用しないものは、嘘くさいものや、押し付けられていると感じるものです。

そこがインフルエンサー・マーケティングの良いところですね。
インフルエンサーのコンテンツを見ている人達は”本物”じゃないものを見抜きますし、もし、そんなものを見つければ、彼らは黙ってはいません。」 
―Misha Mukherjee氏(企業側のマーケティング担当者)

YouTubeでの活動に加えて、今後どんなプラットフォームで活躍したいと思っていますか?

「YouTubeで活動を始めた理由は、私が働いていなかったからなんです。
ダークブラウンの髪に6フィートの長身の女優には、どこにも仕事がありませんでした。

だから、クオリティーさえ良ければどんなプラットフォームでも、と思っています。

今はFacebook Liveも試しています。ほとんどのプラットフォームは高速のインターネット環境が必要なので、高品質の動画向きではないんです。
私には、高品質であることが重要ですね。」 
―Brittani Louise氏(インフルエンサー)

「例えば、Snapchatを例にとると、まず私たちはSnapchatの仕組みを明確に理解しなければいけませんね。

映画予告などを30秒に収めることはできないので、特別に動画を制作することになります。
Snapchatのユーザーはスワイプするのが早いので、彼らの興味を一瞬で捉える必要がありますね。」 
―Misha Mukherjee氏(企業側のマーケティング担当者)

今までのキャンペーンの中で、一番反響があったものは?

「最も効果があったのは若者向けのものです。
Snapchatのフィルターの”Straight Out of Compton”は、あっという間に、何百万人の人たちに使っていただいています。」 
―Misha Mukherjee氏(企業側のマーケティング担当者)

「インフルエンサーは仕事ではない」と言う人たちに、言いたいことは?

「自分の家賃をまかなえるなら、もうそれは仕事だと思います。
インフルエンサーをはじめて5年になりますが、だいたい思いつく限りの有名ブランドとは、すでに仕事をさせていただきました。」 
―Brittani Louise Taylor氏(インフルエンサー)

「さらに、ファンたちとのミートアップでは、ビートルズとでも会うかのような熱狂ぶりです。
もちろん、その熱狂は長くは続かない可能性もあるでしょう。どちらにしろ、最終的にはなくなるものです。
それがデジタルの本質でもあります。しかし、私はこの熱はまだ冷めないと思っています。」 
―Misha Mukherjee氏(企業側のマーケティング担当者)

インフルエンサー・マーケティングの広告効果の予測方法とは?

 
「私の場合はラッキーでした。ブランドがウェブサイトのスペースに広告を載せる、というやり方なので、誰も私にプレッシャーをかけません。
品質の良い広告ができればいいという考えです。

残念なことは、YouTubeのアルゴリズムが変わってしまって有料のプッシュ広告がより重要になってしまいました。」 
―Brittani Louise Taylor氏(インフルエンサー)

「私たちは、どれほどの広告効果が見込めるのか明確に予測するために、私たちが過去にプロデュースしたものや、他の実例を参考にしています。」 
―Misha Mukherjee氏(企業側のマーケティング担当者)

インフルエンサーとして何かアイデアを思いつき、ブランドに売り込んだことはありますか?

「私はジュラシックパークの大ファンでパロディーをやってみたことはあります。
もしいいアイデアが浮かんだら、ブランドに売り込んでいくのは良いことだと思いますね。
相互関係にあるインフルエンサーとブランドにとって、自然な流れです。」 
―Brittani Louise Taylor氏(インフルエンサー)

「私が最近感じることですが、コンタクトを取ってくる人たちの多くが、すでに自分でプロデュースしたものを持ち込んでくるのです。
業界が成熟するにつれ、より多くのアイデアが私たちのところに集まってくるのではないかと思います。」 
―Misha Mukherjee氏(企業側のマーケティング担当者)

インフルエンサー・マーケティングの成功基準は何でしょうか?

「一番のベースにある基準はやはりビューになると思います。
一つのビューあたりのコストはどうか?など、ビューの数が基準になりますから。
それに加えて、ソーシャルの場でどんな会話がなされているのかを検証し、施策の全体像を把握するようにしています。」 
―Misha Mukherjee氏(企業側のマーケティング担当者)