企業はどう取り組むべき? SNSの違いと使い分けの比較

SNSの企業アカウントの運営は、どのように検討するべきでしょうか?
現在SNSの主流となっているTwitter、Facebook、Instagramの3つのSNSですが、この3つにはそれぞれどんな特徴があるのか、どう使い分けるべきなのかを比較しました。

それぞれのSNSが持っている特徴について

ユーザー規模・メディア規模

日本国内のアクティブユーザー数(2015年末)を比較すると

  • Twitterの日本国内アクティブユーザー数はメディア発表3,500万人。
  • Facebookの日本国内アクティブユーザー数はメディア発表2,500万人。
  • Instagramの日本国内アクティブユーザー数はメディア発表810万人。

実は「アクティブユーザー」の定義がメディアによってまちまちなので、正確な比較はできません。
Twitterに関しては1ユーザーが「複数アカウント」を使うという傾向・流行があると指摘されており、ユニークユーザーは3,500万人よりも少ないと言われています。
Facebookはユーザー数だけみると、伸びは横ばいです。
Instagramが伸びているのは誰しもが認めるところでしょう。

使われ方の特徴

Twitter、Facebook、Instagramにはそれぞれ特徴があります。

Twitter

  • 投稿出来る文章は140文字までという制限があり、かえって気軽に情報を発信することが出来る。心理的にブログほど構えずとも、投稿できる。

Facebook

  • 実名登録制になっていることから他のSNSと比べてリアルな人間関係と似通った繋がりを持つ。

Instagram

  • 写真がメインのSNSなので写真一枚だけを投稿して文章を書かなくても良いため、言語を超えたコミュニケーションも成り立つ。

SNSごとにそれぞれにしっかりとした特徴があり、それに応じてユーザーは使い分けています。

それぞれのSNSには機能的にはどんな違いがある?

3つのSNSには同じ様な機能でも中身が若干異なっているものがいくつかあります。
例えばメッセージ機能ですが、Facebookはメッセンジャーで、Twitterはダイレクトメッセージで誰にでもメッセージを送ることが出来ます。
一方でInstagramでは、特定の人に対して写真を公開するという時にメッセージを添えることができ、その際には写真や動画の送信が必須となっています。
また、自分が投稿したものが届く範囲については、Facebookは友達と友達の友達、Instagramはフォロワーにのみという範囲までしか届きません。
一方で、Twitterはリツイートを繰り返されることによって自分が全く知らない人のところまで投稿が届きます。
瞬間的な拡散力はTwitterが随一です。
フィードの部分に流れてくる投稿内容はInstagramはフォローしている人の投稿だけ、Twitterはフォローしている人の投稿とリツイートしたものだけなのに対し、Facebookでは友達の投稿と友達がいいね!やシェア、コメントをした投稿が流れてきます。

どのようにこれらのSNSは使い分けられている?

これらのSNSを使っているユーザーが、どうやって使い分けをしているのか色々な視点から比較してみました。

投稿する内容による使い分け

Facebookにはテキストのみや、テキストに写真や動画を添付したものの投稿が多く、Twitterもテキストの文字数が140文字までという制限はあるものの基本的には同じような投稿内容です。
それに比べてInstagramはテキストが必須ではないため、写真や動画のみの投稿であったり、それに1,2行程度の文章を付け加えたものが主な投稿になります。
匿名でも利用できる分、Twitterの投稿ハードルは非常に低いと考えられます。
また、Instagramはテキストコメントが不要のため、人によってはFacebookより投稿のハードルが低いと言えます。(「お洒落な写真」をアップしなければならない、という心理的なプレッシャーはあるものの)

SNS内で繋がっている人を考慮した使い分け

Facebookは友達や仕事関係の人、Instagramは仲が良い友達など面識のある人で繋がりが構成されていることが主です。
一方で、Twitterでは友達に加えて面識は無いものの何かしらの共通点がある人と多く繋がっているということが多いです。
また、ハッシュタグによる使い分けもされていると思われます。
純粋なFacebook利用の際にハッシュタグを使うというユーザーは少数派でしょう。
Twitterでは何か共通の話題に関する投稿をする時には1つ2つハッシュタグを付けることがありますし、Instagramにおいては投稿が拡散されずハッシュタグを辿って他人の投稿を見るのが主流となっているため、ハッシュタグをいくつも付けることが多いです。
こういった違いから、自分が投稿したい内容とそれに対して関係のある人をイメージし、それに最も適したSNSをその場その場で使い分けているのではないでしょうか。(Facebookで会社の同僚・上司、取引先と繋がってしまうと、何も投稿できなくなる、という笑い話もよく聞きます)

企業としてSNSを使うには?

Twitterは「拡散力」という観点からいくと、おそらく最もパワフルなメディアです。
また、「速報性、適時性、タイムリー」が価値となるメディアであるため、「その瞬間に興味を持ってもらう」「時流に乗る」ということが重視されます。(逆に言うと、その瞬間拾われなければ後からは話題になりにくい)
ゆえに、各企業・団体のオフィシャルTwitterで、好評を博しているものは瞬間瞬間を非常に「攻めた」内容です。
代表的なものは下記でしょうか。

NHKは運営担当の方が変更になったようですが、かつては公共放送NHKの硬派な雰囲気とは全く違ったカジュアルな内容で話題となっていました。
企業としてTwitterを運営していくのは、「いかに話題づくりをするか?」「投稿や返信のガイドラインをどう整備するか?」「運営を誰が行なうか(リソースの確保)?」といった面でややハードルが高いと考えられます。
Facebookは、Twitterほどのタイムリーさは要求されません。
いったんウォールに投稿しておけば、ある程度の一覧性が得られるため、企業のお知らせをストックしていくには向いています。
このため、企業としてユーザーとのコミュニケーション・エンゲージを図るのには、比較的使いやすいメディアだと考えられます。
Instagramの企業運営はある意味でTwitterより困難かもしれません。
ユーザーの目を引く写真を用意する必要がありますし、それ以上に、そもそも写真として見せられるコンテンツを持っている必要があります。
このため、ファッションブランドなどでの活用されている例がほとんどです。

3つのSNSの違いや特徴をまとめると

今回比較の例として挙げたTwitter、Facebook、Instagramの違いや特徴について簡単にまとめてみます。

  • Twitterは気軽な情報発信が可能で、その投稿が自分の全く知らない人のところまで届くSNS
  • Facebookは友達の友達程度の範囲まで話題が届き、より現実に近い人間関係で構築されるSNS
  • Instagramは写真や動画をメインにした仲の良い一部の人との繋がりで構築されたSNS

企業として利用するとなると、まずはFacebookが優先順位としては高いと考えられます。
広告媒体として考えた際も、Facebook広告(ターゲティングの制度に定評のある)をフル活用するには企業としてのFacebookアカウントが必須です。

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